THE HISTORY OF
TOWER当タワーの歴史

地元の人も意外と知らない
MIRAI TOWERの歴史

当タワーは、名古屋テレビ塔として、名古屋の戦後復興・都市計画の中、観光とテレビ放送用電波発信のために建設され、1954年(昭和29年)に完成しました。設計者は、早稲田大学教授の内藤多仲工学博士(後のさっぽろテレビ塔や東京タワーも同博士が設計)で、防災・都市景観を考慮のもと設計・建設されました。日本初の集約電波鉄塔として完成から60年以上経つ今も、名古屋の街のランドマークとして知られています。

1953昭和二十八年

名古屋テレビ塔株式会社設立

工事は全て人海戦術

1953年(昭和28年)、名古屋経済界の主要企業や有力企業が集結し、日本で初めての集約電波鉄塔を建設するため、名古屋テレビ塔株式会社が設立された。テレビ塔建設当時は今の様な工事用機材も殆どなく、基礎の土堀りもスコップやツルハシを使い、鉄骨も人力で揚げるなど多くが手作業での工事だった。

1954昭和二十九年

名古屋テレビ塔開業

名古屋テレビ塔の誕生

1954年(昭和29年)6月20日名古屋テレビ塔開業。当時、東洋一の高さを誇る全長180メートルのその姿は「東洋のエッフェル塔」とも言われた。開業当日は朝から長蛇の列ができ、展望台行きのエレベーター2台がフル稼働。入場待ちの時間は3時間を超えた。

1955昭和三十年

展望台で初めての空中結婚式

展望台での空中結婚式

1955年1月17日、雪を頂く日本アルプスを望みながら、雲の上を思わせる空中の「展望台」で結婚式が執り行われた。当日はテレビ・ラジオ・新聞もこぞってこの挙式の慶びを伝え、イタリア・ミラノ市の新聞にも「美しくてめずらしい日本の結婚式」として大きく紹介された。

1956昭和三十一年

クライミング競争を開催

最初で最後の
クライミング競争

開業2周年事業として地上から展望台まで393段の階段早登り競争が行われた。一般応募者600名の中から60名が選ばれ、日頃健脚で慣らした自慢の足を競った。優勝は当時21歳の大学生。賞品は電気洗濯機、ラジオ、扇風機など。しかし、あまりに過酷な競争であったため、この1回のみで終わり「最初で最後のクライミング競争」となった。

1968昭和四十三年

地上100メートルに展望バルコン(スカイバルコニー)が完成

屋外展望台の誕生

名古屋テレビ塔の展望台上部にある展望バルコン(スカイバルコニー)は、1968年(昭和43年)6月20日、開業から14年目の誕生日に完成した。地上100メートルに位置する展望バルコンは天井がなく金網の状態で、塔の上部まで見えるうえ、爽やかな風が吹き抜ける。

1989平成元年

ライトアップ開始

夜空に浮かび上がる
光の塔

1989年(平成元年)名古屋市制100周年記念事業「世界デザイン博覧会」が開幕。テレビ塔も日没から午後10時までナトリウム灯による塔体照明を開始した。

2005平成十七年

国の登録有形文化財に認定

全国のタワーで初となる国の登録有形文化財に認定。

2008平成二十年

「恋人の聖地」に選定

ロマンチックな
景色とともに

恋人達のプロポーズに相応しいスポットとして「恋人の聖地」に認定される。今も昔も恋人達の定番デートコースとしても親しまれ、展望では多くのプロポーズや結婚式が行われた。屋外展望台スカイバルコニーには「恋人の聖地」の認定プレートが設置されている。

2011平成二十三年

アナログ放送が終了

テレビ用電波がアナログ放送からデジタル放送へ切り替わった事をきっかけに、名古屋テレビ塔は集約電波鉄塔としての役目を終え、観光タワーとして新たな一歩を歩み始めた。

2013平成二十五年

日本夜景遺産に認定

眼下に広がる
名古屋の夜景

民間組織である日本夜景遺産事務局が選定する日本の夜景地として、芸術的価値を有し・土地柄が表れていること、所在地に大きな文化的影響を与えている事等の基準に基づき、「日本夜景遺産」に認定された。高層ビルが増える名古屋の街中においても、360度のパノラマ夜景が楽しめるのは、名古屋テレビ塔ならでは。

2014平成二十六年

開業60周年・ライティング「煌(きらめき)」を開始

名古屋の街に煌めく光

開業60周年を機にライトアップがパワーアップ。塔体の中心部分に1万球以上のLEDが設置され、ダイヤモンドの輝きをイメージしたライティング「煌(きらめき)」を開始。さまざまなイベントやテーマに合わせて、趣向を凝らしたライティングを行い、名古屋の街の夜を彩った。

2019平成三十一年

開業以来初となる全体改修工事

約1年半の充電期間へ

1954年の開業以来初となる、全体改修工事を実施。2019年1月より休業に入り大規模工事が始まった。この度の工事では世界初の工法による免震装置の設置により、震度6強程度の地震にも耐えられる強度を持つタワーとなった。

2020令和二年

グランドオープン

生まれ変わった名古屋テレビ塔

2019年から始まった大規模工事を終え2020年9月18日グランドオープン。建設当時の外観はそのままに塔内を一新し、テレビ塔の意匠を活かしたホテルも誕生した。日本の貴重な文化財としてますますその価値を高めつつ、常に今に生きる新しい魅力を持った施設として新たな街のシンボルを目指す。

2021令和三年

新名称「中部電力 MIRAI TOWER」へ

新たなスタートへ

名古屋テレビ塔株式会社は、中部電力株式会社と地域共生活動におけるパートナー関係を結び、地域の活性化を促進し、さらに中部地区がより元気になるように連携していくこととなった。これに伴い、2021年5月より新名称「中部電力 MIRAI TOWER」として新たにスタートした。

中部電力 MIRAI TOWERスカイランを開催

65年の時を超え
伝説のイベントが復活

1956年に開業2周年事業として行われた階段早登り競争が、65年の時を経て、階段垂直マラソン「中部電力 MIRAI TOWERスカイラン」として復活。事前応募で集まったおよそ350名の参加者が各部門ごとに分かれ、地上90mの展望台を目指し駆け抜けた。

2022令和四年

全国のタワー初 国の重要文化財に指定

完成から68年― 
未来に残る文化財として

中部電力 MIRAI TOWERは、その歴史的・技術的価値が認められ2022年12月12日に全国のタワーで初めて、国の重要文化財に指定された。1954年開業当時、戦災の傷痕が残る名古屋の街で、資材不足や技術発展途上のテレビジョンへの挑戦など多くの難関を乗り越え、その後に続く全国のタワーの先駆けとして建設された。今後も文化財としての価値を活かし、魅力ある街のシンボルであり続ける。

設計者である内藤多仲氏による手描き図面

ACCESSアクセス

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  • 名古屋市営地下鉄 東山線・名城線「栄」駅下車 3番出口または4番出口上がって徒歩3分
  • 名古屋市営地下鉄 桜通線・名城線「久屋大通」駅下車 南改札・4B出口上がってすぐ

※地下街で迷われた際には、一度地上に出て頂くとすぐにお分かりいただけます。

市営バスをご利用の方

  • 名古屋市バス「栄」行き路線「栄」下車すぐ
  • なごや観光ルートバス"メーグル"にて「中部電力 MIRAI TOWER」下車すぐ

お車をご利用の方

  • 名古屋高速都心環状線「錦橋」出口から5分
  • 名古屋高速都心環状線「東新町」出口から3分

※中部電力 MIRAI TOWER 専用駐車場はございません。ご了承下さい。

飛行機をご利用の方

中部国際空港セントレア

  • 空港直行バス「セントレアリムジン」約55分 「栄オアシス21」下車徒歩5分
  • 名鉄常滑・空港線「中部国際空港」金山駅で地下鉄名城線へ乗り換え栄駅下車徒歩3分

県営名古屋空港

  • 空港直行バスで約25分 「栄オアシス21」下車徒歩5分
  • 名鉄バス西春駅名鉄犬山線直通列車・地下鉄鶴舞線伏見駅で東山線に乗り換え栄駅下車徒歩3分
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